CSS生誕10周年
- Date:
- 2006.12.21 (Thu) 21:47
- Category:
- CSS
今からさかのぼること10年、1996年12月17日にCSS level 1が公開されました。CSSは今年で10年目を迎えます。W3Cのサイトにもお祝いのページが用意されています。そこで今回は、CSSの歴史を簡単に振り返ってみます。
1996年といえば、Netscape社(Netscape Navigator、以下Netscape)とMicrosoft社(Internet Explorer、以下IE)が鮮烈なシェア争いを繰り広げた第1次ブラウザ戦争の時代です。この時期、各ブラウザベンダーは非標準的な独自拡張を次々に実装していきました。翌年6月、Netscape 4.0がCSS 1のサポートを表明しましたが、実際はきわめて不十分な実装でした。おかげで「CSSは使い物にならない」という誤解が生まれ、普及を妨げてきました。
その後、Netscapeのシェアは下がり続け、シェアの大部分をIEが握るようになってきました。ちょうどその頃、テーブルレイアウトと呼ばれるテクニックが主流となり、CSSは部分的にしか使われませんでした。この時代に「文書構造と視覚表現の分離のためCSSを使いましょう」と言っても、誰も相手にしなかったでしょう。
こうした現状が変わってきたのは2000年頃からです。Web標準の普及を目的に設立されたWeb Standards Projectが、Web標準に準拠するようブラウザベンダーに働きかけました。さらに、OperaやMozillaがWeb標準準拠を売りに参戦してきたことも、普及に拍車をかけました。そして2002年9月、Wired NewsがフルCSSでリニューアルしたのを皮切りに、Web標準に準拠したリニューアルが相次ぎました。
ブラウザの実装が追いつかず普及が遅れたCSSですが、ここ数年で本格的に活用されはじめました。この背景には、モダンブラウザの普及が大きく関係しています。Firefoxをはじめとした新興ブラウザがIEのシェアを切り崩し、寡占状態のブラウザ市場に変化をもたらしたのです。これにはMicrosoft社も焦りを見せ、前倒しでIE 7をリリースしました。
現在、テーブルレイアウトのような技はすでに廃れ、Web標準に準拠することは当たり前です。CSSは確実に次のステージへ移ろうとしています。
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